2018年8月9日木曜日

俳句


2018/8/9

台風を
 言い訳に飲む
  昼の酒

雪月花
 無くても旨し 
  昼の酒

のらくらと
 遊びくらして
  日が暮れて

夜もふけて
 沈黙来る
  涼風至

楽しみは
 季節外れの
  盆休み

巡り来て
 去りゆきて
  約束しれず
   行方知れずの
    薄情者

夏日星
 影を残して
  さようなら


15年ぶりに火星が大接近した夜、あまりに明るく赤く輝くのでその光で闇を透かして人の影を感じられるのではないかと目を凝らしてみた

蜩鳴いて
 鷹乃
  鳥を祭る


2018/8/31

夏休み
  最後の一日
    何しよう

2018/9/2

夏休み
   土日を足して
      六週間

2018/9/11

さがしもの  尋ね歩いて   迷い道

2018/11/22

くるとしの こよみくばるよ としのくれ

2018/12/10

こもごもの
   しらせとどくよ
      としのくれ

2018/12/26

ただざけを
    こばめばたたぬ
         いちぶかな

したがきを
 おえてひといき
  ねんがじょう

なつやすみ
 あてがはずれて
  まちぼうけ

ばんこくの
 しわすまんげつ
  ねったいや

2019/1/1

はつもうで
 さんれつじゅうたい
  しんこうちゅう

くらやみを
 あかくともせよ
  なつひほし

2019/3/19

さくらまつ
 ねんにいちどの
  てんてこまい

きがつけば
 ひとりぼっちで
  あなのなか

いつまでも
 つづけつづくよ
  はるやすみ

てのなかの
 とうにきれてた
  たこのいと

2019/3/27

はるのひと
 さくらをおって
  たびしたい

ひるよるを
 ひとしくわかつ
  ふしめのひ

かぜぬるむ
 はなのさかりに
  ひとりいて

かぜぬるむ
 はなのさかりよ
  ひだまりよ

2018/3/28

みかんきを
 こうじつにのめ
  らふろいぐ

2019/4/1

あたらしき
 みよのなまえを
  まちかねて

2019/4/14

あめがいう
   きょうでさくらは
     おしまい、と

2019/5/3

わがわざは
 わがみとともに
  くちるべし

2019/6/3

あめつちの
 あいだでひとり
  いきをする

だすあての
    ないふみばかり
         かきつらむ

2019/6/5

なつのひの
 ひのひかりは
  しのしるし

だれひとり
 しらぬしらべを
  さがしあつ

2019/06/09

あるあらむ
 こたえのないとい
  ふりつもる

げしのひを
 ひるのさかりと
  さだめたり

しんくうを
 とびこえひびく
  うたをきけ

2019/6/10

げしすぎて
 よるのちからの
  よみがえる

つゆのよも
 くものむこうに
  ほしのある

さいせいの
 ぎしきおこなう
  とうじのひ

2019/7/4

つゆつづく
 しゅうまつのひの
  あめおもう

(梅雨続く
 終末の日の
  雨想う)

とうがんは
 あきのきごなり
  つゆにくう

2019/7/9

やまぬあめ
 とどかぬてがみ
  とけぬとい

(あけぬつゆ
 とどかぬてがみ
  とけぬとい)

2019/7/16

つづるのは
 みどりのふゆの
  みまいなり

2019/8/10

にじすぎて
 ひとのあつまる
  さかばあり

2019/8/14

ゆめのなか
 かえりきてつぐ
  なつがすき


2019/9/9

ゆきすぎて
  いまいちどなつ
     よみがえる

台風15号が通過して、暑い日が帰ってきた。

2019/11/03

みちしるべ
   ぶんきろにて
       ひとりたつ

にちぼつの
    ありかをしめす
        あかねぐも

つきをとも
     よるのたびじの
          かえりみち

2020/5/8

ひとしれず
 はなのふりつむ
  けものみち





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