2019年2月22日金曜日

短歌



暗黒を
 一人彷徨う
  煉獄に
せめて月光の
 欠片が欲しい

(暗きより 
 暗き道にぞ 
  入りぬべき 
はるかに照らせ 
 山の端の月) 

影を友
 星を標に
  旅をする  
世界の果てを
 何もないのに

なにがあっても
 ほんとうのことを
  いわないと
   こころにきめた
    じゅうはちのはる

何があっても
 本当のことを
  言わないと
心に決めた
 十八の春

さけのみは
  らべるさかなに
     さけのむと
ばーのあるじは
  しずかにわらう

酒飲みは
 ラベル肴に
  酒飲むと
バーの女主人は
 静かに笑う

世の中の
 誰も接続
  せぬ心
持ちて生まれて
 楽しかったよ

日々の泡
 濾過して見れば
  手の中に
背景放射
 の跡のみ残る
 
訃報有り
 我をこの世に
  繋とむ
記憶の一つ
 消えた心地す

訃報あり
 この先交差
  不可能の
世界線など
 数えたくなる

2019/8/14

あの女は
 帰り来て告ぐ
  夢の中
暑い日が好き
 煉獄の夏

↓のほうが良いか。。

あの女は
 帰り来て告ぐ
  夢の中
夏の盛りの
 暑い日が好き
 
 
  

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