2016年10月19日水曜日

The Great Game

1)前半と後半にわけると前半のほうが圧倒的に面白い。
2)というわけで登場人物も前半のほうが魅力的である。しかし、彼らが何に見せられて中央アジアを探訪したのか、読了してもわからないままである。危険(殺されたり、投獄されたり、奴隷として売られたり)とみあうだけの報酬が保証されていたとは思えない。。。。。。書中には簡単には触れられているけど異教徒の自分にはあまり納得が行かない。
3)第一次アフガン戦争の当たりまでは英国がアフガン土着部族に対してテクノロジー的な優位性を持っていたわけではなかった。海はないから海軍は呼べないし、輸送インフラは皆無に等しいから火砲も自由に使えない。双方先込め銃同士で戦うわけだけど、イギリスの戦列歩兵の銃は部族のそれと比較して銃身が短いので射程も短かかった。とかとか。
4)後半になると優越性がハッキりするので、面白くなくなるといえる。
5)鉄道。マッキンダーは鉄道の出現をもって世界島の成立とランドパワーの優越を主張するわけだが本書の隠れたテーマは鉄道であるといっていい。それは大陸の東の端までつながるシベリア鉄道も含む。日露戦争がGreat Gameを終わらせたのもある意味当然。
6)ロシア側の登場人物はかなりが悲劇的な最後を迎えている。だから恐ろしい、にも関わらず恐ろしいとすべきか。
7)おなじく、素朴で好戦的なことにびっくりする。


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